あなたは、このような悩みをかかえていませんか?
私は今まで、クラシックの難曲を弾きこなせるのに、コードはさっぱり、という方をたくさん見てきました。かと思えば、ピアノ経験があまりなくても、短期間でコードを使いこなせるようになる方もいます。

私自身、コードをきちんと学んだのは大人になってから。
一年くらいで、プロのバンドで演奏することができるようになりました。
この記事では、コードを習得したいと思っている方に、有効な勉強法をご紹介します。
ここで言う「コードの習得」とは、もちろん「コードでプレイできる」と言うことです。
知っているだけではなく。
しかし、知識はあれどプレイ出来ない人が多いのはどうしてなのか。
経験から断言します。挫折せずにコードを習得するには、何よりも
「耳を鍛える」
これにつきます。そして、そのためには視覚情報を排除することが有効です。
つまり、「楽譜を使わない」ことが遠回りのようで近道!!
どういうことなのか、この後詳しく解説します!
※この記事は、stand fmとの連動企画です。音声で聴きたい方はこちらから▼
【コード学習に楽譜は不要!】耳から始めることの重要性について
私は、中学・高校時代、よく耳コピーをしていました。ロック・フュージョン・ジャズなど色々。
かっこいいなと思うフレーズや和音を、楽譜に書きとることなく遊び弾きして真似ていたのです。
コードの勉強をちゃんとしようと思った時には、もう耳で(というか脳で?)その音を経験していて、響きを知っていたのだと思います。
「私がよく弾いていたこの響きは、こういうことだったのね」と、後づけで理論を知ったのです。

言葉も、ヒアリングと会話が先、文法は後から学びますね!
他の例えもあげてみましょう。あなたがオムレツを料理するとします。
レシピを見ると、まず材料・分量が書いてあります。卵3個、塩・砂糖何グラムとか。
これがコード解説書・理論書の内容です。
その次に、作り方の手順が説明されています。これが楽譜です。
でも、逐一本見ながら上手に料理ってできます?レシピ見ている間に火が通り過ぎちゃったり、材料がたりなかったり、なかなかレシピ通りにはいきません。何か足したくなることもあるでしょう。
実際役に立つのは、レシピより今まで自分が美味しいオムレツを食べたことがあるという経験。
この経験が、音楽では「聴く」「耳を鍛える」ということ。
フライパンさばきとか、オムレツをひっくり返す技とか、身体で身についていることもレシピ以上に大事です。これは、聴いたものを鍵盤で自分の体を使って表現する、ということに該当します。
コードに興味がある人は、おそらくもうすでに色々理論(レシピ)はご存じの方も多いと思います。
それでも実用的に使えないのは、おそらく耳の訓練が足りない、もしくは聴いたものをダイレクトに鍵盤へ移す、という体質になっていないから。
楽譜に書いて覚えるのは、近いようで逆に遠回りになります。

目(楽譜)→指ではなく、耳→指を鍛えましょう!
では、実際にどうやって耳を鍛えるのか、解説したいと思います。
【ピアノ学習の盲点】音程は超大事!
音程とは、音と音の距離のことです。その距離感がさまざまな響きやニュアンスを生み出します。
コード(和音)は音程の組み合わせなので、色々な音程を聴き取って、鍵盤で弾けるようにしたいものです。

「音程を制する者は、コードを制す!」
ピアノという楽器は、調律してあれば、鍵盤を押すと誰でも正しい音程の音が出ます。
それが災いして、ピアノ学習者は、長年弾いていても音程に対して無頓着になりやすいのです。
これが、ヴォーカルや弦楽奏者だったら、音程は自分で生み出すものなので、ものすごく努力する部分だということを心に刻んでおきましょう。
まず、いろんな音程の響きを聞いて、頭にストックしてください。
そして、その音程をキーボード上ですぐ表現できることが大事。
ここで楽譜に書き取ってから弾いたらダメなんです。視覚情報を入れず、耳からダイレクトに体(指)に移す回路を自分の中に作ることがポイントです!
▼音程のトレーニングは、こちらの記事で具体的に説明しています。
>>音程を制す者はコードを制す!
▼ラジオ講座では、色々な音程を聴きとり、みなさんがその音程をさっと弾けるようにガイドしていますので、ぜひ講座を聞いて鍵盤上で実践してみてください。だんだん、力がついていくのを実感できると思いますよ!
動画で音程を学習したい方はこちら▼
コード学習の前提知識【コードネームは英語表記!】
コードネーム(和音記号)は英語で表記します。したがって、音の固有名詞である音名も英語を覚えましょう。
ドレミファソラシはイタリア語、英語ではCDEFGABになります。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
コード学習の進め方と注意点
stand fmのラジオ講座「楽譜不要!耳から始めるピアノコード入門」は、ながら聴きでもOK!
気楽に取り組んでください。
でも、聴き取ったものを楽譜に書いて弾こうとしないでくださいね!
聞いて、考えて、すぐ弾いてみる!これが大事!
別記事「音程を制すものは、コードを制す!」は、音程についての実践的な内容になっていますので、ぜひご覧ください!