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ピアノ弾きの必需品

耐震対策 ピアノも忘れずに!【耐震用インシュレーターの設置は必須】

ピアノにも耐震対策を!

地震列島 日本

私の住んでいる湘南地域は、「関東大震災」「東海大地震」「南海トラフ地震」の発生が懸念され、いずれの地震においても震度7クラスの揺れ・大津波が想定されている地区です。

しかし、地震列島の日本では、どこに住んでいてもリスクはあります。

日頃から防災への意識を高め、備えを万全にしておきましょう。

ピアノにも耐震対策が必要な理由

水や防災用品を準備したり、家具の転倒防止を実行されている方は多いと思います。

しかし、盲点となりがちなのが「ピアノの耐震対策」
ピアノは転倒しないと思い込んでいませんか?

ピアノに耐震対策を施さなければ、大地震が発生したとき
移動転倒の危険が高まります!

ピアノの重量をご存知ですか?
アップライトピアノの重量は約210㎏~275㎏グランドピアノにいたっては、約255㎏~410㎏となります。

火災や津波の発生で、一刻も早くその場から逃げなくてはならない状況の時、転倒したピアノの下敷きになってしまうと命にかかわる事態となります。

大地震発生時には、とにかく「ピアノから離れる」ことが基本です。
耐震対策をしても、完全に転倒を防止できるとは限りません。しかし、転倒までに時間稼ぎをしてくれることは確かです。

ピアノから離れる時間を確保するために、今一度ピアノの設置環境を見直してみてください。

アップライトピアノの耐震対策【転倒を防ぐチェックポイント】

ピアノ学習者が自宅で練習しているのは、アップライトピアノが一番多いと思いますので、まずはアップライトピアノの耐震対策をチェックします!

アップライトピアノ 間違いだらけの設置例

アップライトピアノ 間違いだらけの設置法

まさか、このような設置をしている方はいないと思いますが…

ピアノの上に、割れ物や植物を置かないで!

わりと、ピアノの上に写真や人形など置いている方は多いですよね。

落下して割れるもの(置時計、メトロノームなど)水気のあるもの(花瓶など)、重いものは絶対にピアノの上に置くのをやめましょう。

背面を壁に寄せてはダメ!

また、ピアノ背面をぴったり壁につけることは、大地震の際、即座に前に(演奏者側)転倒する危険があります。なぜなら、アップライトピアノの重心は後ろにあり、本来なら後ろに倒れるはずですが、壁に密着していることで跳ね返され、前側に転倒してしまうのです。

アップライトピアノの設置は、必ず壁から10cm~15cmほど離します。

脚部(車)に移動防止のインシュレーターをつけていないのはダメ!

家庭用のピアノには、必ず脚部にインシュレーターを付けましょう。
ピアノを購入した際に、たいていは楽器店か運送会社の人が勧めてくれて、設置しているはず。

ただ、お持ちのインシュレーターが一般用か耐震用か、よく確認してみてください。

耐震用インシュレーターとは

耐震ではないインシュレーター
一般用インシュレーター うすっぺらい
アップライトピアノ耐震用インシュレーター
耐震用インシュレーター 深く、すっぽり車輪が入る

上の2つの画像をよく見比べてくださいね。
「一般用」インシュレーターはお皿が薄く、振動が原因で車輪がお皿からはずれたら、ピアノが移動してしまいます。壁から大きく離れると、後ろ側に転倒する可能性が高いでしょう。

耐震インシュレーターは、かなり深さが一般用と違うのがわかると思います。
車輪が外に出ないように、深さと厚みがあります。

私は東日本大震災で震度5強の揺れを経験しましたが、その時は耐震インシュレーターのおかげでピアノは全く動きませんでした。重たい楽譜がたくさん入った書棚は、5cmも移動したのにもかかわらずです。

しかし、震度6~7ともなれば絶対脱輪しないとは言い切れません。ピアノの移動・転倒はあり得ます。耐震用品はあくまでも逃げるための時間稼ぎとお考えいただき、基本は「ピアノから離れること!」と心に刻んでいただければと思います。

ご参考までに、画像のアップライト用耐震インシュレーターはこちらの製品です。

設置は、調律師さんや、楽器運送のプロの方に依頼しましょう。
有料になると思いますが、安心です!

グランドピアノの耐震対策

アップライトピアノに比べると転倒の危険は少ないように考えられがちなグランドピアノですが、その重量ゆえ、移動してあちこちにぶつかり建物を損傷するという危険をはらんでいます。

グランドピアノにも耐震インシュレーターを【3個】

アップライトと同様に、上に割れ物や植物を置かない耐震用インシュレーターをつけることを徹底していただきたいです。実際、阪神・淡路大震災の時には「グランドピアノが走ってきた!」という証言もありました。

耐震用ピアノインシュレーター
グランドピアノ用耐震インシュレーター(当教室で使用)

▼当教室で使用している、グランドピアノ用耐震インシュレーターはこちら

設置は、調律師さんや、楽器運送のプロの方に依頼しましょう。
有料になると思いますが、安心です!

グランドピアノがある場所で、大地震の時やってはいけないことは?

グランドピアノの下にもぐってはダメ!

学校では、地震の際「机にもぐる!」と教育されるので、お子様がとっさにグランドピアノの下にもぐろうとしないか心配になります。けっして下にもぐってはいけません!

3本脚がもし折れたら、300㎏以上のピアノ本体が落下して、下敷きになります。
ピアノ教室や、学校にあるグランドピアノの下に絶対もぐらないよう、教師は日頃から生徒に伝える必要がありますね。

ご家庭にグランドピアノを所有している方は、自分だけでなく他のご家族の皆様、とりわけ小さなお子様には注意喚起をお願いいたします!

大地震に備えて、避難経路の確認を!

ピアノは大きく、重量があるゆえ、移動や転倒により避難が困難になる可能性があります。
ピアノのそばにいるときに緊急地震速報がでたり、大きな揺れを感じたら即座に部屋のドアを開けてピアノから離れ、避難経路を確保しましょう。

避難経路の動線を、日頃からご家族で話し合っておくと良いですね。

まとめ

ピアノの耐震対策についてのまとめです。ひとつひとつ、チェックしておいてくださいね!

  • 大地震発生時には、とにかく「ピアノから離れる」。
  • ピアノの上に、割れ物や植物を置かない。
  • アップライトピアノの設置は、必ず壁から10cm~15cmほど離す。
  • 耐震用インシュレーターをつける。
  • グランドピアノの下にもぐらない。
  • 地震が来たらすぐ部屋のドアを開けてピアノから離れ、避難経路を確保する。
そねた
そねた

インシュレーターは防振・防音効果もあるんだよ!